
2017年11月18日
1971年、オーストリアのケルンテン州フィラッハ生まれ。ケルンテン州立音楽院でJ.v.カルクレウスに学んだのち、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学でM.コフラーに、ベルリン・フィルハーモニー・オーケストラアカデミーでA.ブラウに師事。バーゼルでA.ニコレの薫陶も受ける。ドレスデン・フィル、ハノーファー北ドイツ放送フィルの首席奏者を経て、2003年ウィーン・フィル/ウィーン国立歌劇場管弦楽団の首席奏者に就任。
ミュンヘン国際コンクール(ARD)をはじめ、レオーベン、クレモナ、ボンなど多数の国際コンクールで入賞。室内楽での活動もめざましく、オルソリーノ・クインテット、ウィーン・ヴィルトゥオーゼンでも活躍。近年、自らのアンサンブル「ウィーン・クリムト・アンサンブル」を結成し、理想の音の追求に余念がない。フルートのレパートリ開拓にも力を注ぎ、ショパンのピアノ三重奏曲のフルート編曲版や、イタリアのフルート奏者・作曲家J.ブリチャルディ作品の世界初録音など注目を集めている。作曲家L.アルカライとのコラボレーションも多く、アウアーに捧げられた作品「フルート・ソロのためのen passant」を2011年カーディフ(ウェールズ)で初演、またウィーン楽友協会で「木管五重奏のためのEscapade」を初演。ソリストとして、ウィーン・フィルをはじめ、京都市響、ブダペスト・ドホナーニ管、ニュルンベルク響などと協演。
指導者としても高い評価を得ており、ニューヨーク・サマー・ミュージック・フェスティヴァル、ジュリアード音楽院、マネス音楽大学、シドニー音楽院、ニューカッスル大学をはじめ、世界各地でマスタークラスを開催。2010年夏以来、オーストリア・アッターガウにおける国際オーケストラ協会などでも講師として出演するなど、世界各地で活躍している。
www.walterauer.at
桐朋女子高等学校音楽科卒業、同年渡仏。2000年パリ国立高等音楽院ピアノ科を最優秀で、室内楽科を満場一致の最優秀で卒業。同時にエクリチュール科高等ディプロム取得。2000年文化庁在外芸術家研修員となり更に研鑽を積む。2002年ブルガリア・アルベール・ルーセル国際コンクール3位入賞、2003年ヴィットリオ・グイ国際室内楽コンクール、ファイナリスト。現在、PMF(パシフィック・ミュージック・フェスティヴァルin札幌)の公式ピアニストや、ベルリン・フィル、ウィーン・フィルのメンバーとの共演など、多方面で活動を展開している。桐朋学園大学音楽学部非常勤講師。