2025.09.13 Sat
関市
篠田桃紅
桃紅リトグラフ

インフォメーション
- 展示作品数
- 38点
- 開催期間
- 2025年9月29日(月)~12月20日(土)
- 休館日
- 第2・4土曜日、日祝日
- 入館料
- 一般500円 高校生以下無料 団体(20名以上)400円
※障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料。受付にて障がい者⼿帳をご提⽰ください。
- イベント
- 〇親子ワークショップ「Tシャツにプリントしてみよう!」
親子参加のワークショップです。オリジナルデザインを製版して、Tシャツにシルクスクリーンプリントします。
日時:12月6日(土)13:00~16:00
場所:岐阜現代美術館 大地館
定員:10組(1組2名)
参加費:1組で2,500円(当日、桃紅館受付にてお支払いください)
申込締切:11月16日(日)
【お申込み方法】
美術館ホームページのイベント申込みフォームからお申込みください。
(https://www.gi-co-ma.or.jp/event-application/)
*定員以上のお申し込みがあった場合は抽選となります。
*可否問わず結果をメールでご連絡いたします。
〇学芸員によるギャラリートーク
担当学芸員が会場を巡りながら展覧会を解説します。
日時:11月15日(土)13:30~(1時間程度)
参加費:無料(入館には観覧券が必要です)
申込み:不要(桃紅館受付にお集まりください)
概要
篠田桃紅がフィラデルフィアから来日したアーサー・フローリー(1914-1972)の勧めでリトグラフを始めたのは、2年間の渡米から帰国してまもなくの1960年代初めごろです。桃紅が墨による抽象作品を精力的に制作し、さらなる新しい表現を模索し始めた時期でした。その後、63年以降は木村希八(1934-2014)の刷りにより制作を続け、生涯にわたって1000点余りの作品を手掛けました。
自身の筆を使い、版にインクで描写するリトグラフは、水墨で紙に書いてきたやり方をそのまま置き換えることができ、墨色の拡がりや擦れなどの筆の抑揚を可能な限り表現できる版画技法です。版画に特有の製版、転写というプロセスを経ることで、版の上の水の動きによって思いがけない別の線があらわれます。桃紅は、刷り上がった作品一枚一枚の上に、刷りの状態を確かめながらオリジナルの一筆を加えます。
また、「版画は、歳月の歴史を刷りこむことはないが、生の筆を、いったん封じ込めて、甦らせる人のいのりの心を託す場がある。その心が、描く者、刷る者の間に行き交いを生み、そのあいだを右往左往する電流を、私などはいつもたのしいものに感じて、リトグラフを作っている。」と、著書『その日の墨』(1983年)の中で書いていますが、桃紅にとって、リトグラフ制作は創造の領域を拡げてくれるものであり、大切な表現の一つでした。
本展では、刷り師・木村との信頼関係と40年以上にわたる協働によって生まれたリトグラフを展示し、一筆によって生命を吹き込まれ、それぞれ違った表情をみせる桃紅リトグラフの魅力に迫ります。