2024.09.09 Mon
関市
桃紅館
桃紅館は、1階に展示室と2階に篠田桃紅のアトリエを忠実に再現したスペースを備えた篠田桃紅に関する美術館として、2024年3月28日に開館しました。
世界に誇る篠田桃紅コレクションを所蔵している場所であり、岐阜を”心のふるさと”という想いを持っていた篠田桃紅の名が付いた地「桃紅大地」に建つ美術館の外観には、桃紅の筆による文字「桃紅大地」の作品をベースに、墨と銀を意匠にとりいれています。墨は黒色の天然石外装材を、銀はバイブレーション研磨したステンレスパネルを使用して鈍く輝く銀地(和紙の上に貼られた銀箔)をイメージし、抽象的でモダン、キレのあるデザインとしました。また、“箱を重ね並べたよう”に見える外観は、面と面が重なり合う桃紅作品を思わせます。
年3~4回の企画展示とともに、桃紅がいちばん多くの時間をすごした思索の場であるアトリエを忠実に再現し、桃紅が重ねた創作の時間と空間を感じていただき、より一層充実した鑑賞ができる場となっています。