2024.04.27 Sat
関市
宮田彩加

裏腹のいとは よすが

インフォメーション

開催期間
2022年10月11日(火)~2022年12月17日(土)
休館日
第2、4土曜日、日曜日、祝日
入館料
無料

概要

宮田彩加(みやた・さやか)は、手やミシンによる刺繍をベースに独自の表現スタイルを持つ若手作家として注目されています。
生物の形態や進化の在り方、自身の身体的要素に関心を持つ宮田は、近年ではコンピュータミシンの刺繍データに意図的にバグを介入させ、糸を過剰に絡ませる、縫い目を飛ばすなど「エラー」を表現に取り込み、モチーフとテクニックを呼応させた斬新な発想で刺繍の表現領域を拡げ続ける作品を制作しています。
本展では、初期の手刺繍による《擬態》シリーズ、2016年から手掛け、ライフワークとも言える作家自身の脳のMRI画像をもとにした自画像的作品《MRI SM20110908》、最新作《Knots -THE CHAIR-》をご覧いただきます。
大学院修了から10年目となる本年ですが、日々向き合い格闘し続けてきたミシンは、今では「良き相棒」且つ「心の拠り所」となり、作品を創ることは生きていることを証明する「手立て」となりました。本展では、宮田のこれまでの創作の歩みと、岐阜現代美術館の特徴である吹き抜けの空間とのコラボレーションをお楽しみください。



(左より)
《MRI SM20110908》2016-2022 撮影:麥生田 兵吾
《WARP×Knots -エルンスト・ヘッケルへのオマージュ-》2013 撮影:矢野 誠
《呼応するパターン -黄身は君にあげる-》2020
《擬態 -モリドラゴン-》2008 撮影:矢野 誠