2024.04.27 Sat
関市
篠田桃紅

篠田桃紅 「麗しき日日」挿絵展

インフォメーション

展示作品数
41点
開催期間
2022年4月12日(火)~2022年7月8日(金)
休館日
第2、4土曜日、日曜日、祝日、4月29日~5月8日
入館料
無料

概要

篠田桃紅は、戦後まもなくから前衛書作品を精力的に制作し新進気鋭の書家として活躍していました。56年にはすべての経歴を捨て、書壇を離れ渡米。58年に帰国した後は、墨を使って抽象画を描く「墨象」の世界を切り拓きました。書家のころ培った筆運びによって生まれる潔い墨の線や墨の表情豊かな桃紅作品は普遍の美しさを放ち、日本国内にとどまらず海外からも高い評価を得ています。
また墨象作品を発表する傍ら、エッセイや建築を構成する作品や本の装丁などさまざまな分野の仕事を手掛け、幅広い領域で創作活動を続けました。深い思考や絶え間ない試行と創作に裏付けられた創作への探求の日々は、決して留まることはありませんでした。
今展では、1996年9月11日より翌97年4月9日まで読売新聞に連載された小島信夫氏の小説「麗しき日日」(後に「うるわしき日々」と改題)の全204話の挿絵仕事から、日々描く中で行うさまざまな表現の試行によって生み出された小さなモノクロームの作品を展示します。洗練された大画面の作品からは窺い知ることができない作家の試行錯誤を読み解きます。

特別協力:岐阜県図書館