2024.05.10 Fri
関市
ピアノ・デュオ・リサイタル

児玉麻里*児玉桃

プログラム

ラヴェル(1875-1937) Maurice Ravel

  • 《マ・メール・ロワ》 “Ma Mère l’Oye” (1908-10)
    • 1. 眠りの森の美女のパヴァーヌ Pavane de la Belle au bois dormant
    • 2. 親指小僧 Petit Poucet
    • 3. パゴダの女王レドロネット
      Laideronnette, Impératrice des pagodes
    • 4. 美女と野獣の対話 Les Entretiens de la Belle et de la Bête
    • 5. 妖精の園 Le Jardin féerique

チャイコフスキー(1840-1893)
Pyotr Ilyich Tchaikovsky

  • バレエ音楽くるみ割り人形ハイライツ The Nutcracker op.71
    • - アレンスキー編曲 -
    • 1. 小序曲 Ouverture Miniature
    • 2. 行進曲 Marche
    • 3. こんぺい糖の踊り Danse de la Fée Dragée
    • 4. トレパーク Danse Russe Trépak
    • 5. アラビアの踊り Danse Arabe
    • 6. 中国の踊り Danse Chinoise
    • 7. あし笛の踊り Danse des Mirlitons
    • 8. 雪片のワルツ Valse des Flocons de Neige
    • 9. 花のワルツ Valse des Fleurs
    • 10. パ・ド・ドゥ(グラン・アダージョ)
      Pas de Deux (Grand adage)

フォーレ(1845-1924) Gabriel Urbain Fauré

  • 組曲ドリー作品56 “Dolly” op.56 (1893-96)
    • 1. 子守歌 Berceuse
    • 2. ミ-ア-ウ Mi-a-ou
    • 3. ドリーの庭 Le Jardin de Dolly
    • 4. キティー・ヴァルス Kitty-valse
    • 5. 優しさ Tendresse
    • 6. スペインの踊り Le pas Espagnol

チャイコフスキー(1840-1893)
Pyotr Ilyich Tchaikovsky

  • バレエ音楽《白鳥の湖》ハイライツ Swan Lake op.20
    • - ドビュッシー編曲 -
    • 1. ロシアの踊り Danse Russe
    • 2. スペインの踊り Danse Espagnole
    • 3. ナポリの踊り Danse Napolitaine
    • - ランゲル編曲 -
    • 1. 情景 Scène
    • 2. 四羽の白鳥の踊り Danses de Petits Cygnes
    • 3. パ・ド・ドゥ(グラン・アダージョ) Pas de Deux (Grand adage)

チャイコフスキー(1840-1893)
Pyotr Ilyich Tchaikovsky

  • バレエ音楽《眠りの森の美女》ハイライツ The Sleeping Beauty op.66
    • - ラフマニノフ編曲 -
    • 1. 序奏・リラの精 Introduction et la Fée des Lilas
    • 2. パ・ダクシオン<アダージョ> Pas d’Action
    • 3. パ・ド・カラクテール<長靴をはいた猫と白い猫>
      Pas de Caractère (Le Chat Botté et la Chatte Blanche)
    • 4. パノラマ Panorama
    • 5. ワルツ Valse

プロフィール

児玉麻里
ピアノ

大阪生まれ。6歳で渡欧。14歳の時、最年少、最優秀でパリ国立高等音楽院に入学。ピアノをジェルメーヌ・ムニエ、タチアナ・ニコラエワ、アルフレッド・ブレンデルに、室内楽をジュヌヴィエーヌ・ジョア・デュティユに学ぶ。17歳でプルミエ・プリを獲得して卒業。同年、同音楽院のマスター・コースに進み、19歳で終了。この間、数多くのコンクール等で、優勝、上位入賞を果たす。
同音楽院を終了後すぐにロンドン・フィルとバービカン・センターで共演、ロンドン・デビューを果たす。更に同年、クィーン・エリザベス・ホールでロンドンでのリサイタル・デビュー。「ピアノの詩。これほど若くて感受性に富んだピアニストには会えない…」と賞賛された。1995年にはカーネギー・ホールでニューヨーク・デビュー。また、1999年からロサンジェルスにて、2003年からは東京の浜離宮朝日ホールにて「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全曲演奏会」に取り組み、高い評価を得た。現在、ヨーロッパ、アメリカ、日本、アジアで演奏活動を展開する数少ない国際的なピアニストとして名声を確立している。
これまでに共演したオーケストラは、ベルリン・フィル、ロンドン・フィル、フィルハーモニア管、イタリア国立放響、ハンブルク北ドイツ放響、オランダ放送管、リヨン国立歌劇場管、ロサンジェルス・フィル、バークレイ響など。アジアでは、N響、都響、読売日響、日本フィル、大阪フィル、名古屋フィル、シンガポール響など。
共演した指揮者は、ケント・ナガノ、シャルル・デュトワ、フランス・ブリュッヘン、ベルンハルト・クレー、レイモンド・レッパードなど、錚々たる顔ぶれが並ぶ。
また、出演した音楽祭には、ザルツブルク、エヴィアン、エクサン・プロヴァンス、ヴェルビエ、ラヴィニア、アスペン、サイトウ・キネンなどがある。
CD録音も活発で、「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ全集」および「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲全集」の他、プロコフィエフ:ピアノ協奏曲第1番・第2番、ショパン:ピアノ協奏曲第2番などをリリースしている。

児玉桃
ピアノ

バッハからメシアンを含む現代作品まで、幅広いレパートリと豊かな表現力で国際的に活躍する。
幼少よりヨーロッパで育ち、パリ国立音楽院に学ぶ。1991年、ミュンヘン国際コンクールに最年少で最高位入賞。
その後、ケント・ナガノ指揮ベルリン・フィル、小澤征爾指揮ボストン響、バイエルン放送響、モントリオール響、ベルリン・ドイツ響、ハレ管など、世界のトップ・オーケストラと共演。シャルル・デュトワ指揮N響とのアジア・ツアー、ウィーン八重奏団との日本ツアーなど、キャリアを築く。
2004年5月、名古屋フィルとのヨーロッパ・ツアーでメシアン「トゥランガリーラ交響曲」を演奏。イタリアではペルトの新作協奏曲をイタリア国営放送(RAI)響と共演。11月にはロジャー・ノリントン指揮シュトゥットガルト放送響とのドイツ・日本ツアーでも成功を収めた。
2005年、南仏ラ・ロック・ダンテロン音楽祭に参加。「ショパンの芸術の真髄とも言える熱狂的な演奏・・・」(ル・モンド紙)と絶賛された。
2006年4月、北ドイツ放送響の定期演奏会で細川俊夫「月夜の蓮」(世界初演)とモーツァルトのピアノ協奏曲を演奏。12月には小澤征爾指揮水戸室内管の定期演奏会でも同企画で演奏。いずれも高く評価された。
2008年6月、再び細川俊夫「月夜の蓮」をもって水戸室内管のヨーロッパ・ツアーに参加。8月にはルツェルン音楽祭で細川俊夫の新作「時の花」(児玉桃のために作曲された)を世界初演。さらに、メシアン生誕100年を記念して「児玉桃メシアン・プロジェクト2008」を敢行。「幼児イエズスに注ぐ20のまなざし」「鳥のカタログ」「世の終わりのための四重奏曲」など、5回にわたるシリーズ公演を行い、画期的な音楽成果を達成。2009年、芸術選奨文部科学大臣新人賞および中島健蔵音楽賞を受賞。また、2011年9月開催のリサイタル「児玉桃ピアノ・ファンタジー vol.1」が佐治敬三賞を受賞した(2012年)。
CDは「ドビュッシー:impressions」「ショパン:ピアノ作品集」「メシアン:幼児イエズスに注ぐ20のまなざし」「メシアン:鳥のカタログ」(以上、トリトーン)のほか、2013年10月、「鐘の谷~ラヴェル、武満、メシアン:ピアノ作品集」(ECM)がリリースされた。パリ在住。