コレクション

企画展「篠田桃紅 火と水」

「火と水」2001年 墨、銀泥、朱、和紙
「火と水」2001年 墨、銀泥、朱、和紙

篠田桃紅

火と水展

2009年9月4日(金)~10月30日(金) 開館時間:午前9:00ー午後4:30 観覧料:無料 休館日:日曜日、祝祭日、第2、4土曜日

 「火」と「水」という文字は、桃紅にとって好んで何度も書いてきた文字であり、またその両極のものの記号は、文字としても物質としても桃紅にとって魅力的なものであるとエッセイに綴っています。
 子供のころより書を学び、抽象画を描く現在も桃紅にとって文字は、こころを捉える美しい「かたち」であり、文字以前の、ものごとそのものの成り立ちに心動かされ、いろいろな想念が湧き、さまざまな表現のてだてを探らせるといいます。
 心にあるもののかたちや思いを託すものとしての文字、なかでも特に墨と水の素である「火」と「水」は、水墨を仕事とする桃紅の心を強くひきつけ、文字そのものを書くことよりも、線や点が動いていく桃紅の心のかたち、「抽象」へといざないます。
 本展では、桃紅作品の中から「火」と「水」をテーマに29点の作品を展示し、水墨に託した桃紅の火と水のかたちを紹介します。


●展示作品数    29点